院長あいさつ

近年では、医療機関が各々の特性や得意分野を活かし、より専門性の高い医療の提供を行う病院、わずかな体調の不良でも気後れすることなく診察を受けられる身近なかかりつけ病院など、医療機関の機能分担と相互連携が進んでいます。
役割分担がしっかりと成され、それぞれの「仕事」が明確になったことで、より効率的な医療の提供ができるようになりました。しかし一方で、「自分の専門分野」以外の見識が浅くなってしまう傾向にあるように思います。

当院では、人工透析を軸とした機能の充実と、病院スタッフの意識向上に努めております。その中でも私自身はもちろんですが、スタッフに心がけて欲しいのは患者さまにとって一番大切なのは「苦痛を解消する・和らげる」ことであり、「苦痛の元」が何かはその次ということを意識して、患者さまと向き合うということです。

そのためには、自分の専門担当分野以外の知識についても見聞を広めることが大切だと私は考えています。もちろん、専門分野以外の診断・治療については、しかるべきところで行うことにはなりますが、その手前に的確な「導き」ができるかどうかが患者さまにとって大切なことだと考えております。

当院は1957年に設立して以来、吾川郡いの町を中心とした地域の皆さまの健康をお預かりし、今日に至ることができているのも、この「お客様の苦痛に寄り添う地域医療」を継続してきたからだと思います。

2022年1月より、私が理事長を引き継ぐこととなりましたが、先代まで引き継がれた森木病院の医療に対する姿勢をしっかりと引継いでいく所存です。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。


医療法人光生会 森木病院
理事長・院長 北村嘉男
 日本内科学会 認定医
 日本消化器外科学会 専門医
 日本消化器内視鏡学会 専門医
 日本感染症学会 専門医
 日本感染症学会ICD 認定医
 医学博士

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